PROJECT STORY プロジェクトストーリー

意志を持った提案で、
期待を超える価値を
提供する

Dさん

職種:エンジニアリングサービス(チームリーダー)
前職:品質保証(食肉加工会社)

こだわりのテストチームが担うのは、スマートキーに搭載されるシステムの動作テスト。このプロジェクトでは、テストに合格しているにも関わらず、ユーザーから機能に関する問い合わせが増加していることが課題でした。それを解消するためには、ユーザーの実際のユースケースに沿ったテスト工程の大きな見直しが必要。それをやりとげた背景には、顧客満足を追求するこだわりのエンジニアの思いがありました。

未経験から挑む、ITでの価値提供

私は異業種からIT業界未経験でこだわりに入社しており、前職は食肉加工の会社で品質保証業務を担っていました。微生物検査や品質保証書の作成、製品規格書の作成などを5年半ほど経験した後、ふと将来のキャリアをあらためて見直したいと考えて転職を決意し、職業訓練校で転職に生かせるスキルをつけようと、Pythonを学習し始めました。こだわりに入社したのは、学習してきたPythonのスキルが生かせる仕事があること、そして面接で親身に寄り添って話を聞いてくれるあたたかさに惹かれたことが理由です。最終面接では社長自らこだわりをどんな会社にしていきたいかを熱を込めて話してくれたことが印象に残っています。また面接でキャリアアップのイメージを明確に描くことができたため、入社を決めました。

エンジニア業務の経験がなく入社したため、まずはテスト業務を通じてIT業界やエンジニアという仕事への理解を深めていきました。仕事への理解が深まるにつれて、「お客様に期待以上の価値を提供していくことこそが、こだわりのエンジニアの仕事だ」という思いを強くしました。それを形にできたと感じられたのは、現在担当しているスマートキーの品質保証プロジェクトでした。

自らの提案でテスト工程を刷新

このプロジェクトでは、お客様のスマートキーに搭載されるシステムの動作テストを行っています。ドアの鍵に取り付けたデバイスを通じて、アプリやWeb画面から遠隔で操作をしたり、顔認証で特定の人にのみ操作できるようにするためのシステムです。しかしある時期からテストに合格しているにも関わらず、ユーザーから機能に関する問い合わせが増えてしまっていました。この背景には、ユーザーの実際のユースケースに沿って開発やテストができていないのではないかという課題がありました。それを解決するために、こだわりから新しくテストチームを結成し、テスト工程の刷新に取り組むことになりました。私はそのチームのリーダーとしてプロジェクトに参画しました。

プロジェクトを進めるなかで、これまで単一の機能としてしかテストが実施されておらず、ユーザーが使用したときに見え方が分かりにくいことや、画面遷移時の挙動が不自然であることに気づけていないことが課題だと分かりました。そこでユーザーの使いやすさを追求するという視点から、テストの工程を大幅に見直し、開発チームとより強く連携して改善することをお客様に提案し、実施していくことになりました。

ユーザー視点を追求し品質を向上

テスト工程の見直しにおいて徹底的にこだわったのは、ユーザー視点での使いやすさです。開発環境側で問題なく動いていても、実際にユーザーが使った時にどう動き、どう見えるのか、それを実際に開発チームに見てもらいながら、改善を依頼するためのコミュニケーションを取り続けました。「システム上は問題なくても、このままではお客様から問い合わせをいただくことになるので修正してほしい」と、時にはテストチームとしての意見を、意志を持って伝えることも非常に重要でした。
またチームメンバーはもちろんのこと、よりお客様に近い目線を持つ営業担当にも確認をしてもらい、ユーザーに本当に使いやすいと感じてもらえるか、あらゆる目線から検証を行い続けました。そしてこれまで十分に行われていなかった強化テストにも注力し、ネットワークが切断された時の挙動やボタンが連続で押された時の挙動など、あらゆる状況を想定したテストを行うことで不具合の発見を徹底し、解消に努めました。結果としてリリースまでに大きく余裕を持って大半の不具合を解消でき、お客様に喜んでいただくことができました。メンバーの誰もが大きな達成感を味わえたプロジェクトでした。

期待を超える価値を提供し続けたい

お客様から「この不具合を直してくれて本当に助かりました」「あなたがリーダーをやってくれるなら、ぜひこれからもお願いしたい」と言っていただけたことは、私にとって大きな喜びでした。さらにこのプロジェクトの事例は、テスト工程の模範的な事例として他のプロジェクトにも横展開されることになりました。当初の目的通りお問い合わせを減らすことに成功していますが、今後はお問い合わせをゼロにしていくことをテストチームの目標として掲げています。私個人としてもメンバーがより自分の力を発揮できるチームをつくっていくこと、メンバーが自ら意見を上げて自走できるチームをつくっていくことを目指しています。

これからも仕事をする上で大切にしていきたいのは、「求められていることにプラスアルファの価値を付けて提供する」という思いです。それがこだわりのエンジニアが提供すべき価値だと考えています。将来的には今のチームやプロジェクトだけでなく、環境が変わっても安定した成果を出せる実力をつけていきたいです。どんなプロジェクトであってもお客様の期待を超える成果をお返しできるように、自分自身のレベルをさらに高めていきたいと思っています。

OUR PROJECT KODAWARIで何ができるのか?